5.12.2011

スペイン南東部で地震、10人死亡 

【パリ共同】スペイン南東部ムルシア地方で11日、2度にわたって強い地震があり、政府によると、建物の損壊などで少なくとも10人が死亡した。現地の病院関係者によると、負傷者も数十人に上る見通し。政府は被害者救出のため、軍の緊急展開部隊を現地に派遣した。

米地質調査所(USGS)によると、最初の地震は11日午後5時(日本時間12日午前0時)すぎに発生し、マグニチュード(M)は4・5。同7時前に起き、より大きな被害をもたらした2度目の地震はM5・1で、震源の深さは約1キロ。

スペインのテレビによると、ムルシア地方のロルカ(人口約9万人)では教会の塔が倒壊し鐘が落下したほか、外壁が大きく崩れ落ちた。多くの住民が屋外へ避難、携帯電話で連絡を取り合う姿も見られた。

死傷者の多くは落下したがれきに直撃されたり埋まったりした。在マドリードの日本大使館担当者によると、日本人が被害に遭ったとの情報はない。

ドイツのDPA通信によると、スペインでは1956年に南部グラナダ地方で死者12人を出す地震が発生しているが、今回の被害の規模はその時以来。スペインでは年間約2500回の地震が発生しているが、大半は揺れを感じない微弱なものだという。
世界のプレート
世界地震分布図

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