この太陽系には我々が知る、水金地火木土天海冥の9つの惑星だけでなく、もう一つ「交差する惑星=ニビル」という10番目(彼らから数えると、地球はラッキーセブンの7番目)があり、そこにはニビル星人、すなわち地球の古代人が「アヌンナキ(=天から来た巨人)」と呼んだ人々が住んでいた。ニビルの環境悪化のために環境改善に必須の金を探しに、太陽系を探査した。いずれ地球(KI=キ)に豊富に金があることを知り、ニビルの王子である兄エンリルと腹違いの弟エンキの最初の軍団が地球に降り立ち、そこで金を掘っていた。
しかし、あまりの重労働にエンキが嫌気がさし、地球上の生命からニビルの手伝いをする労働階級の生命を生み出すプランを思いつく。当時来ていたニビル人の間で実験研究し、失敗に失敗を重ね、そのあげくの果てについに人工授精と代理出産を行って、労働を肩代わりしてくれる地球生物を生み出した。地球の「二本足」の生物のメスの卵子とニビル人の男の精子を受胎させて地球の猿人を進化させることに成功したのである。(おそらく、この猿人は直立猿人ホモ・ローデシエンシスだろう。)
その最初が男「アダムゥ」と女「ティ・アマト」であった。そこから、我々地球人が誕生した。この時の代理母はニンマーが「アダムゥ」を生み、ニンキが「ティ・アマト」を生んだ。
「アダムゥ」は黒赤色の肌で漆黒の髪を持つ男、「ティ・アマト」はアヌンナキのように白い肌を持ち、浜辺の砂のような褐色の髪を持つ女であった。この2人には、当初は性染色体が抜け落ち、繁殖できなかったが、ニビルのプリンスのエンキの肋骨とニビルのプリンセスのニンマーの肋骨からの性染色体の添加により繁殖可能となった。「アダムゥ」と「ティ・アマト」の最初の子供は、1シャル(=3600年)の内に非常に増えた。(おそらく、これがネアンデルタール人、ホモ・ネアンデルターレンシス に対応するだろうと思う。)
この頃、ニビルの子供たちも初めて地球上で誕生した。父エンリルと母スドの子ナンナルは、ニビルの娘ニンガルと結婚し、地球上で誕生した初めてのニビル人の子ウツ(男)とイナンナ(女)の双子を生んだ。
時を同じくして、性欲旺盛のエンキは「アダムゥ」と「ティ・アマト」の子孫である地球人の娘2人に欲望を感じて手を出した。不義密通である。そして、それぞれに「アダパ(捨て子)」(男)と「ティティ(命を持つ者)」(女)を生ませた。この「アダパ」と「ティティ」は見た目もさらにニビル人に似ていた。器用で美しく、言葉もより流暢であった。文明化できる力を持っていた。(おそらく、この種族がクロマニヨン人、ホモ・サピエンスだろう。)
やがてその子供の「アダパ」と「ティティ」にも双子が生まれた。それが、カ・イン(男)とアバエル(男)である。その次がサティ(女)であった。後々、男30人、女30人の子供を作ったという。
「アダパ」と「ティティ」から7世代後の子供にル・マクが生まれた。このル・マクはバタナシュという地球女性と結婚したが、このバタナシュは絶世の美女であった。ある時、エンキはバタナシュに一目惚れし誘惑した。そこで子が生まれた。その子がジウスドラ(ノアのモデルで、その名の意味は「長く明るい人生の日々の彼」)である。地球人類に初めて誕生した「金髪碧眼」種族である。(おそらく、コーカソイドの誕生だろう。)
これまでの地球人でジウスドラがもっともニビル人に似ていた。しかし寿命は短かった。第一世代、第二世代のニビル人が何十万年の命だとすれば、第三世代は地球適応のために寿命が短くなったが、それでも地球人よりははるかに長かった。ジウスドラはせいぜい千年である。
この間に、弟エンキの子供も生まれた。マルドゥク、ネルガル、ギビル、ニナガル、ニンギシュジッダ、ドゥムジである。マルドゥクは地球人女性のサルニパトと結婚した。正式に地球人女性と結婚した最初であった。ネルガルはエンリルの孫エレキシュガルと結婚。一方、兄エンリルの子供ニヌルタ、ナンナル、シュクルがいた。ニヌルタはバウと、ナンナルはニンガルと、シュクルはシャラと結婚した。
ところがこの頃、火星ラームに住んで地球を見はっていた、イギギ(「万物の目」)の役割をしていたニビル人の若者たちがいた。彼らはイギギの頭領であるマルドゥクの結婚に思いを馳せ、自分たちも娘を欲しがった。イギギの200人は反乱を起こし、マルドゥクの結婚式に密かに侵入して地球女性を拉致してヒマラヤ杉の場所に居住し、酒池肉林を行い、そこを拠点に住み着いた。(おそらく、ウクライナからヒマラヤ北西部の一帯だろう。)この子孫は半神半人の巨人(ネフィリム)であった。
この時、再びニビルの大接近がやって来た。これが地球に大洪水を引き起こす可能性が高まった。ニビル人は地上から天空に避難したが、エンリルはイギギとその子孫のネフィリムをあえて滅ばす決断をし、大洪水を知らせず見殺しにすることにした。これで地球人類は一貫の終わりである。この計画に反抗したエンキは密かにジュウスドラに箱船の作り方を教え、たくさんの生物のつがいと種子を集めて逃げ延びるように手助けをした。
予定通り大洪水がやって来た。大洪水は40日続き、大半の生命が滅んだが、ジュウスドラと子孫は生き伸びた。また、世界中の地球人にもそこそこ生き延びた者が現われた。エンキは世界を仲間と旅をして、世界中の生き延びた地球人類にさまざまな生きる知恵を施していった。この事実を知ったエンリルは怒ったが、再びニビルに金が必要になったために、生き延びた地球人を使って再び再建を果たした。
ところが、この頃から、地球人女性と正規の結婚をしたマルドゥクが地球支配の権限を欲しがるようになり、次第にエンリルの子孫と対立するようになった。そして、強引にエジプトとバビリ(神々の門)の初代王(ラー)として君臨し、
地球人を奴隷にしていった。そして、ニビル人の持つ「恐怖の武器」と最先端の宇宙運航施設や道具を自分の手に入れようとした。
これに業を煮やしたエンリルが子供たちネルガルとニヌルタに命じて、ついにマルドゥク退治に出向いた。マルドゥクが「恐怖の武器」を手中に収めないように、秘密基地に「核兵器」をお見舞いした。ところが、その時の放射能の風(死の風)が運命の定めか、自分たちのいた都市を襲い、しょうがなく地球を去るはめに陥った。一方、運良くバビリが難を逃れたマルドゥクは次第に地球全土を支配下に収めた。
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