2.11.2010

米国の運命を握らされる中国

田中宇さんの興味深い 記事が更新されていた。

米国の運命を握らされる中国
http://tanakanews.com/100210china.htm

米国と中国の関係が、多方面で対立的になってきた。マスコミでは「世界一の経済発展を続ける中国が自信をつけ、米国を容赦しなくなった」とか「米政府の人々は、中国に抜かれることを恐れ、苛立っている」などと言われているが、私からみると、米国が意図的に中国を怒らせている。 (Why Antagonize China?) (Why China is stoking war of words with US)

 皮切りは今年1月後半、インターネット検索サイトのグーグルが、中国政府による(とグーグルが主張する)攻撃や規制に反対して自己規制を解除し、ネットをめぐる規制や検閲をめぐる米中摩擦に発展したことだ。しかし、グーグルに対する攻撃は内部犯行だった可能性がある。 (グーグルと中国) (China says not involved in cyberattacks on Google)

 続いて1月30日、米政府は、長らく延期していた台湾への64億ドル分の武器輸出について決定した。中国はこれを非難し、米中の軍事交流を凍結した。 (Chinese News Service: Arms Sale Causes Severe Damage to Overall US Cooperation)

 オバマ政権が台湾に武器を売る決定をしたのは、中国と台湾が1月26日から中台の自由貿易圏(ECFA)について本格的な交渉を開始した直後だった。中台がECFAが締結されると、すでに台湾にとって最大の貿易相手になっている中国が、台湾にとって経済的にさらに重要な地域となり、台湾が中国から「独立」することは不可能になる。 (China and Taiwan to start talks on trade deal)

 中台がECFAを締結し、台湾が経済的に中国に取り込まれると、台湾は米国から武器を買いたがらなくなる。オバマ政権が台湾に武器を売る決定を下したのは、米国が台湾を中国から引き離す最後の機会に行われた。米中は高官協議を繰り返しており、米国は、中国が台湾とECFAを結ぶことを了承している。オバマは、昨年の訪中時に「もう中国を敵視しない」と宣言した。それなのに米国は今回、中国敵視を意味する台湾への武器売却を、中国が経済的に台湾を取り込もうと動き出したタイミングで決定した。 (Taiwan's loss of independence a threat to US: expert)

 中国は米国を非難し、台湾への武器輸出に関連した米企業を制裁するかもしれないと発表した。
...続き
http://tanakanews.com/100210china.htm

0 件のコメント:

コメントを投稿