8.20.2010

両極端の街、パリVS東京

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太陽が照り付ける35度の成田から、雨降り18度のパリへ急降下。
この温度差が、2つの都市の違いを象徴しているように感じた。

タクシーは、人の少ない8月の夕暮れ時の風景に入っていく。
パリは、昼間は活動している顔で、日が暮れてくると緊張が和んでくる。時間に表情がある街だ。
夜8時になると殆どの店が閉まり、日曜日は休息の日で朝市だけ。
東京は曜日にかかわらず24時間消費でき、24時間同じテンションで動いている。
夜中の新宿駅の、真昼間のような賑わい、時間も曜日もないコンビニ。

東京は変化し続け、パリは変化を嫌う街。
来るたびに新しい高層ビルが建ち、東京の都心部はますますSF映画の背景のようだし、大江戸線の深さは非現実的だ。
東京をすっぱり縦割りにした断層図を見てみたい気がする。地震があったらどうなるんだろう?
パリは美術館だ、とフランスのある建築家。美しいものがあるという意味ではなく、すべて古くて変わらない、という意味だ。

発明され続ける便利な隙間商品。
パソコンやゲームをしながら、キーボードを汚さずポテトチップを食べるための『ポテチの手』が大ヒットしているとか。ポテトチップスを“ポテチ”と略すことすら知らなかった。息子に買っていこうかと思ったけど、キーボードを汚すことを何とも思っていないようなので、やめた。

トマトのため、もやしのため、キャベツのため・・・と野菜ごとに作られたのサラダソースも、友人宅で出会った。
そしてデパ地下に溢れる和洋中のお惣菜。
街には人が溢れ、物を買い、夕方のデパ地下なんてラッシュ時のホームみたいだ。
一度味をしめたら後戻りが難しい隙間商品たち。それが日本経済の推進力のひとつだ。

ここにいたら、私は「残り物で何を作ろうか・・・?」という想像力の訓練をしなくなるだろうし、要らないものを買い込んで、うちが物だらけになるに違いない。

サランラップ・ミニすら思いつかないフランス(自分でハサミで切ったりしている)。やりすぎとやらなすぎ。少し歩み寄ったらいいのに・・・

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